Jaguar XK 加速不良

松本です。

 

ディーラーさんから「エンジンの加速が悪い」とお預かりしたジャガーXK。

こんにちの道路景色からみてもこのXKは特に存在感を増してきた。

いまXK乗ってらっしゃるオーナーは手放さないんだろうな。

この個体はまだ2万キロのグッドコンディション。

 

ディーラーさんであれこれと点検しても不具合箇所特定に至らないようだ。

「もしかしてミッションのソレノイドが悪いのでは?」ということで試乗してみる。

 

「う~ん、エンジンの回転も上がらないからミッションでは無いでしょうね」

 

別にロードテストしなくとも空ぶかしで症状確認できた。

 

アクセルペダルをガバっと踏み込むと2000rpm付近から回転が上がらない。

 

ゆっくり踏むとレッドゾーンまで回転を上げることができる。

空燃比もよろしくないようだ。

 

バックファイヤ(エンジンより手前で着火してしまう現象)している。

これは理想空燃比よりも薄い時に起きる現象だ。

ちなみに、走り屋のクルマやバイクのマフラーから「パン、パン」と爆発音が聞こえるのはアフターファイヤと呼ばれ、こちらも理想空燃比よろしく無く、燃料が濃い時に起きる現象。

 

エアフロを疑ってみたが、データ上問題ないな・・。

アクセルペダル信号を点検。

 

こちらも問題なし。

ちょっとハマリそう・・。

 

直るかな。。

燃料が薄い状態であることは間違いない。

 

こんにちの自動車修理は『電気修理』がトラブルシューティングにおいて多くありがち。

アタマを切り替えて『機械修理』といってみよう。

 

燃圧計を取り付けてアイドリング時測定。

燃料リターン回路あるからこんなものか。

リターンさせてなければ3.0バール位が正常車。

 

アクセルガバっと踏んでみると1.0バール付近まで下がってしまった。

おお、間違いない・機械修理だわ。

 

じつはわたし松本は犬並みに鼻が利く。

 

「ガソリン腐ってるんじゃない?」

 

ガソリン腐りはしないが、古くなるとゼリー状に固形化するものである。

その状況をクルマ屋さん、特にはバイク屋さんが「ガソリン腐る」と表現することを引用させてもらった。

 

給油口に錆が出てる・・。

新車から15年以上経ってまだ2万キロ。

 

そいえば最近じゃジャガーも普段乗りできるクルマに成長したけど、ひと昔前のジャガーオーナーは複数台所有している方が多くて、なかなか乗らないものだからガソリンタンク錆だらけなんてジャガーも珍しくなかったっけ。

 

燃料の圧力を制御しているレギュレータを点検してみよう。

アクセルガバっと開けたとき(マニホールド負圧が強くなったとき)は燃料をタンクに返さないよう弁を閉める役割を担う。

古くなったガソリン くっさー(クサい)***

 

ビンゴ。

レギュレータ内でガソリン固形化したことが原因で詰りを起こしていた。

当然、燃料フィルターも交換だ。

 

なんか久しぶりジャガーらしい故障の仕方に出くわしたな。

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コメント: 2
  • #1

    シリュー (水曜日, 01 2月 2017 22:15)

    お見事!

  • #2

    白玉あずき (土曜日, 25 3月 2017 14:09)

    ガソリンって、粘化するんですね。いつまでも品質が変わらないもの、とは思いませんが…。『ジャガーらしい』というよりも、『ジャガーオーナーが陥り易い』って気もします(複数台所有できる人達への羨望の気持ちが入ってます)。